健康について考えたことはありますか
最近の厚生労働省の健康観とその判断要素の調査によると「非常に健康だと思う・健康な方だと思う」と答えた人合わせてが70%以上。その判断する際に重視した要素は「病気がない事」と答えた人が60%以上で、健康に関して抱える不安に対しても「自分の健康に不安があるとした人」が60%以上でその内容は「体力の衰え」が50%弱、「持病ある」40%弱、「ストレスや精神的な疲れ」に関しては36%程度あったようです。
この結果からみると日本では「病気と診断されていないから健康と思います」「体力の衰えやストレス・精神的な疲れを感じているので健康に不安はあります」と思っている人が多いようです。
では、本来の健康とはどういう状態がいいのでしょうか?
ウェルネス(Wellness) という言葉を聞いたことがありますか?
これは「単に持病がないから健康ということではなく日々活き活きと生活が送れ、持病や障害、老いても活き活きした生活ができる」という世界保健機関(WHO)が提唱した健康の定義よりも、もっと広い範囲の健康観なのです。
「健康観て何?」「それを知ってどうなるの?」「何が変わるの」と思われる人もいると思います。
でも、私自身この健康観を知り、自分の身体を意識したことで、健康に対する考え方、生き方も変わりました。短いかもしれないし、長いかも知れない人生ですがウェルネスで生きた方が得なような気がします。
ウェルネスの健康観を持ち自分なりの健康の在り方を考えてみてはどうでしょうか?
健康とは
1947年に世界保健機構(WHO)で採択された憲章では「健康」を次のように定義されています。「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にある。(日本WHO協会訳)」ことを言います。
このWHOの健康の定義では、病気があっても無くても、また身体が弱くても・強くても、家が裕福でも困窮していても、その人が日々充実してその人らしく生活ができているのであれば健康ということなのです。
いくらお金があっても毎日仕事や家事などに追われ、気持ちにも余裕がなくストレスにさらされているような生活を送っていては健康的な生活とは言えないのではないでしょうか?
お金がなくても障害や持病があっても毎日その人が満たされて楽しく生活していれば健康的だと思うのです。
健康に対する考え方はその人の物の見方や感じ方で自分の健康状態を判断したり、健康にかかわる行動を起こすと言われています。
日本では健康=「病気がない」と考えている人が多いようなので、身体のちょっとした不調で自分自身が病気になり始めているとが考える人は少ないと思います。
例えば、片頭痛、便秘、下痢、腰痛、肩こり、手や足のしびれ等ではちょと調子が悪いだけで何かの病気だとは思う人は少ないと思います。
このような症状は薬を飲めば症状が無くなりますが、原因がわからず症状が一旦収まってもまた症状が現れ、また薬を飲むという悪循環が続き、この状態を繰り返すうちに薬の飲む間隔がが短くなったり、量が増えたりします。
痛みなどの不調を伴うものを「薬を飲めば大丈夫」と思わないで欲しいのです。
身体の不調や症状は身体からのメッセージだと思ってください。すぐに大きな病気に結び付くものではないものでも、そのままにして放っておくと気づかないうちに症状や不調の場所が徐々に増えていきます。
こうなると身体の細胞の機能は正常に働かなくなり、病気として現れます。
健康は細胞から(病気は1日にしてならず)
絶対ではないですが、ほとんどの病気は普段の生活習慣の積み重ねで起こることが多いのです。
例えば、何年もほぼ毎日同じ姿勢で長時間調理やゲーム、パソコンなどをしている人達は、肩の関節が固まり、腕の筋肉も硬くなり、肩や首、頭までも痛みが現れるのですが、これは血行が悪くなったことで肩こり、腰痛、関節炎などの病気に繋がります。
また、毎日揚げ物や野菜の少ない食事を続けたり、ファストフードと言われているようなものを食べていると、コレステロールや中性脂肪が高くなったり、肥満、糖尿病など血行の悪くなるの生活習慣病になってしまいます。
そして毎日身体を動かさないと筋肉がやせ細ったり、動かなくなったり、関節が硬くなったりといろんな症状が現れ、血行も悪くなります。
血行が悪いと何故不調や病気になるのでしょうか?
人間の身体は多くの細胞が集まって臓器や血管、皮膚などで作られている。
人の細胞には新しい細胞を作ったり、壊したり、傷んだ細胞を修復したり、口から食べた食物などを体内で栄養素に分解したり、またそれを使って身体を動かすためのエネルギー作り出したり、二酸化炭素や汗・尿や便のような老廃物を外に出したり、外から入ってきたばい菌を殺したりする働きがあります。
これらの細胞の働きは血液によって運ばれる栄養や酸素を取り込んで行われ、そこから出た老廃物も血液によって運ばれるのですが、血行が悪い場所は細胞の働きが悪くなりいろいろな症状が現れるようになるのです
さらには、知らない間に重い病気や障害を持つことになる可能性もあります。
人間は多くの細胞からできていることは先ほど言いましたが、細胞がいろいろな働きをしてくれているおかげで、私たちの身体は健康でいられるのです。
健康でいるためには血行を良くして細胞が正常に働ける環境を整えること(良い生活習慣)が大事なことです。
健康への道(良い生活習慣で細胞を健康に)
細胞が元気になる良い生活習慣ってどんなことだと思いますか?
細胞を健康にするためには、身体が必要とする栄養素をしっかり取り、身体にとって不要なものをしっかり外に出し、起きているときにはできない細胞の働きができるように十分な睡眠を取ることや、さらには適度な運動も大事です。
細胞を動かせるための食事はできるだけ添加物のない食品を食べ、食べすぎたり、飲みすぎたりしないように注意し、汗をや排尿、排便をしっかり出るように運動などをすることが必要です。
また、睡眠の質も重要で浅い眠りだったり、寝付きが悪かったり、何回も起きてしまったりするような眠りは身体を休めることができないため、細胞代謝に悪い影響与えます。
また、これ以外にも酸素を十分に取り込み血行を保つために大切な血管を傷めないためには煙草を吸わないことも大事です。
この様に細胞の健康を守るには普段からの身体の変化(血行が悪い場所・痛みなどの症状)を感じ取り、何が原因で起こっているのかを考える習慣をつけることが大事です。
自身の身体を大切に思って身体を気遣う習慣をつければ健康は保つことができるのです。
それが、ウェルネスへの近道だと思います。
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